by rico     [edit]
あるときかなりタイトな乗り継ぎをするお客様がいるという情報をもらって
到着ロビーに向かいました。

其の人はJさん。次はハワイに向けて国際線で出発です。

はっきり言って、国内線でもタイトな時間。

ちょっと緊張しつつ、到着旅客一団が階段を下りてくるのを待っていると、明らかに顔がこわばってる大柄な人を発見。

「あ、あの人がJさんだな。」

一目でわかりました。

ベルコン付近で荷物を待っているJさん。イライラしてます。

私はそ〜〜っと近づきました。

でも、とくに言葉は無し。

荷物は一番に飛行機から降ろしてもらう手配をしていたので、ベルコン(荷物をお返しするベルトコンベアー)から流れてくるのも一番です。

Jさんは早速荷物をベルコンから降ろし、黙々とカートに積み始めました。

その数3個。超ド級の大きさのソフトスーツケース(スーツケース型のカバンで、側面が布状のもの。だいたいスーツケースより大型の傾向あり)です。

私も黙って手伝いました。

「これで全部ですか?」

これが初の問いかけ。

「yes」

Jさんが静かに言い終わった時、初めてお互いの目が合いました。
そして、同時にうなずいていました。

さて、ここからが私たちのレースの始まりです(笑

ガガガガガー!!ガガガガガガガー!ガガガガガガガー!

山のような荷物を載せたカートを押し、すこし離れた国際線に向かって突撃です。

それはそれは、すごい勢いです。車輪が横にはじけ飛ぶかと思われるくらいに。
そして、靴がぬげそうなのをつま先を丸めて何とか持ちこたえ、本気の走りをしていました。


その間全く言葉を交わさず。。。

というか、かわす余裕が無いくらいのスピードと緊張感でした。

風が耳元でヒューヒューいってます。

情報をもらって可能な限りのことを片付け、私たちのことを今か今かと待ちわびているチェックイン係員にバトンタッチしました。

そして後はすべて託し、私は元来た道を戻ってゆきました・・・。


・・・と!なるはずが、

「悪いけど機内まで案内してさしあげて。。。」




「・・・・。」

そこには、ポツンとたたずむJさん。



(こーなったら何が何でも乗っけてあげるから待っててね!)


レースの再開です。


(いくよ!)


出国審査場では、案の定長蛇の列。

ファイナルコールもファイナルコール、超ふぁいなるこ〜るなんですぅぅぅぅ〜〜(汗
というオーラをババーット発信したら、既に並んでいたお客様たちはササっとあけてくれました。

(あ〜なんてやさしい人たちなのぉ〜!!だいすき〜!!)←単純

「thanks」Jさんのつぶやきを聞いたような。。。

走り慣れたコース(笑)を抜けると、ようやく我々のゴールとも言えるゲートがみえました。

「はあ、間にあった」

Jさん、通過。


「イッテラッシャーイ!!!」

わたしは思わず何度も飛び上がって、両手を高くあげてバイバイーッ!ってしちゃいました。

Jさんも、満面の笑みでガッツポーズをし、機上の人へとブリッジを渡ってゆきました。

「勝った・・・」

それまで、石像のように仏頂面だったJさんから笑顔を引き出せたこと。
無事飛行機に乗せれたこと。

私の心はグラホ生活最大級の充実感に酔いしれてました。

そして、足取り軽くオフィスへと帰ってゆきました。

なのに・・・

to be continued






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